採用課題
2020/02/21

ITエンジニアを中途採用する際のポイントとは?

ITエンジニアを中途採用する際のポイントとは?

少子高齢化による影響もあり、多くの業界で人手不足が深刻化しています。内閣府が公表した「人手不足感の高まりについて」によれば、インターネット専門職やシステムエンジニアなどの専門人材の求人倍率は高騰しており、IT業界およびITエンジニアの採用は難しい状況にあります。

この記事では、ITエンジニアを中途採用する際に、押さえておきたいポイントについて説明します。

1.IT業界の市場について

IT業界の現状と、今後の市場の動きについて解説します。

1-1.人手不足が深刻化

経済産業省が2016年に公表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、IT業界では2019年をピークに入職率が退職率を下回り始めると予測されています。つまり、IT業界全体で産業人口が減少していくということになります。人材不足の規模も2015年時点で約17万人だったものが、2030年には約59万人の不足に拡大するといわれています。

1-2.エンジニアの求人数増加と今後のIT業界市場予測

IT専門の調査会社であるIDC Japan株式会社は、IT業界における2019年の市場規模を18兆807億円と推定しました。これは前年と比較して、成長率3.4%の上昇となります。この要因としては、消費税の増税と軽減税率制度への対応、Windows7のサポート終了に伴うPCの更新といった事柄が挙げられます。今後もスマートフォンの更新需要や5Gにまつわる投資などを受けて、2023年までの年間平均成長率は2.4%を示すと予想されています。

こうした背景から、企業はIT技術導入・維持のために採用活動を活発化させ、ベンダーコントロール(システム開発において、必要なエンジニアを取りまとめる)ができるエンジニアを多く必要とするようになるでしょう。また、システムエンジニアの取り扱う範囲は社内の基幹システムの情報やビッグデータ活用の基盤整備など広範であり、インフラ回りのエンジニアにも注目が集まっています。

1-3.IT業界の求人倍率

有効求人倍率とは、求職者1人に対し、どれだけの求人があるかを示す指標です。2008年のリーマンショック以降、有効求人倍率は右肩上がりになっており、2017年にはバブル期の1.40倍を超える水準となりました。2018年の有効求人倍率は1.61倍で、さらにIT系の情報処理、通信技術の有効求人倍率は2.5倍前後という高さで推移しています。ITバブル以降、エンジニア不足が深刻化していますが、人手不足の状況は今後も継続していくと思われます。

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2.ITエンジニアの採用単価

人手不足が続くことで、中途採用の重要性が高まっています。ITエンジニア採用は、高いスキルをもつ人材を求めて中途採用に力を入れる企業も多く、競争が激化しており、採用単価は他の職種や業種に比べても高額といわれています。急募の場合であればさらに採用単価は上がる場合もあります。

特に希少性が高いスキルや経験をもつ人材を求める場合は、対象者自体が市場に少ないことから、なかなか候補者が見つからないこともあります。採用のためにはさまざまな手法でリーチすることになりますので、必然的に採用単価も高くなります。採用単価は、緊急度やスキルの希少性などを加味して見積もっておく必要があるでしょう。

参考:プログラミング言語別年収中央値を発表、求人検索エンジン「スタンバイ」調べ
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3.中途採用の応募条件は柔軟に

売り手市場のエンジニア採用において、理想とする人物像に完全に合致する人材だけを探していては、なかなか採用成功につながらないかもしれません。今後の伸びしろも考慮したうえで、応募条件を柔軟にすることが大切です。

エンジニア採用で経験やスキルにこだわり過ぎると、有望な未経験者の人材を見落としてしまうことも。育成することも視点に入れたうえで、必要なのが「技術力」なのか「人材」なのかを判断し、要件を定義するとよいでしょう。現在の即戦力だけでなく、将来性を見極めて、有望な人材を採用することも重要です。

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4.ITエンジニアの中途採用で押さえるべきポイント

次に、ITエンジニアの中途採用をする際に押さえておきたいポイントを紹介します。

4-1.候補者の求めているものを知り、それにアピールをする

売り手市場のエンジニアの採用にあたっては、一人一人のキャリア観や志向性をくみ取り、その人に合わせて自社の魅力をどうアピールするかが重要になります。給与やワークスタイルなどもその一つではありますが、昨今それだけでは他社との差別化が難しい状況です。自社のITエンジニアにも積極的にヒアリングを実施し「求めているもの」を把握していきましょう。

<求めることの例>

  • 自分が活躍できるか
  • 他の職種以上に、スキルにミスマッチがあると活躍が難しいのが、ITエンジニアの特徴です。自分の技術が生かせ「自分が活躍できそうだ」と感じさせることが必要です。

    伝えるべきこと:必要なスキルや開発環境、事業の魅力や将来性

  • スキルアップできるか
  • ITの世界はとりわけ日進月歩のため、ITエンジニアが仕事を続けていくには常にスキルアップし続けることが求められます。転職もスキルアップの手段の一つとして考えるITエンジニアが少なくありません。

    伝えるべきこと:スキルアップへの補助、事業の魅力や将来性

  • ITエンジニアを大事にするか
  • エンジニアの価値が高まる一方、エンジニアの地位が低い旧態依然とした会社がまだあります。エンジニアがきちんと評価され、その能力を発揮するために必要な環境があることが重視されます。

    伝えるべきこと:物理的な開発環境、会社での位置づけや待遇

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    4-2.採用面接で候補者の入社意欲を高める

    候補者は、少なからず自分のキャリアや働き方などが向上することを期待し、面接に臨んでいます。その期待が確信できるような面接を行うことで、応募者の入社意欲を高めることが大切です。

    そもそも優秀なエンジニアは就業中の企業でも好待遇を受けていることも多く、何かしらの不満や目標がなければ、優秀な人材が転職市場に出てくること自体少ないかもしれません。転職を希望する理由や現職への不満などを把握し、それらを解決できるような提案をすることも入社意欲を高める要素の一つとなるでしょう。

    4-3.社内のITエンジニアと共に採用活動する

    最後に、ITエンジニア採用の際には、社内のITエンジニアを巻き込むことも欠かせません。採用がうまくいかなくて困るのは、「人事」以上に現場の「ITエンジニア」自身だからです。職務経歴書に明確に言語化されていない経験やスキルを、ITエンジニアだからこそくみ取ることができるかもしれません。

    また、同じITエンジニアという立場から経験やスキルを評価されたほうが「うれしい」と感じる人も少なくありません。
    ITエンジニア自身が「一緒に働きたい」と思う人材を採用できるよう、採用活動の入り口から積極的に連携していきましょう。

    ◆          ◆          ◆

    人事担当者自身が経験したことのない職種を採用するのは難しい点があります。ことにITエンジニアの場合は、専門性が非常に高く、エンジニア不足が深刻化するいま、人事担当者が十分に理解しないまま採用活動をしても求める人材を獲得するのは困難です。

    ぜひ、社内のITエンジニアと一緒に、人材の要件定義づくりやスカウト作成や面接などだけでなく、転職潜在層への働きかけにも取り組んでみてください。たとえば、株式会社ビズリーチでは、ITエンジニアによる技術ブログ「BizReach Tech Blog」などを活用し、人事担当者だけではリーチできない層の獲得をアシストしています。

    株式会社ビズリーチで取り組んでいる、エンジニア採用のさまざまなノウハウを、専任コンサルタントがお客様にも提供しております。ぜひ、採用でお悩みの方は、お問い合わせください。

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