採用課題
2020/02/28

なぜスカウトが注目される? 候補者が返信したくなる文面のポイント

なぜスカウトが注目される? 候補者が返信したくなる文面のポイント

厚生労働省「雇用動向調査」によると、年ごとの景況感により変動はあるものの、転職入職者は増加傾向にあります。転職が一般化するなかで、企業側から候補者に行うアプローチの手法も多様化しています。「スカウト」もその一つです。スカウトを効果的に活用することで、知名度が高くない企業も、「ぜひ採用したい」と思う優秀な人材に直接アプローチし、接点を持つことができます。

そこで今回は、スカウトのメリットや、候補者の興味を引き、入社意欲を上げるためのスカウト文作成のポイントについて説明します。

1. スカウトの基礎知識

1-1. スカウトは「攻め」の採用手法

スカウトは、転職サイトやスカウト型サービスに登録する人材に対して、企業が直接アプローチする手法です。登録者のなかから、企業が求める人材へスカウトを送信できます。

従来の一般的な採用では、企業は求職者からの応募を待つことから採用活動をスタートします。候補者に対するアプローチとしては、なるべく多くの方に応募をしてもらうための、転職フェアや合同説明会への参加、セミナーなどの実施が挙げられます。いわば「待ち」の採用手法です。

これに対してスカウトは、「攻め」の採用手法です。転職サイトやスカウト型サービスには、登録者の職務経歴書や希望条件が登録されています。今や企業は、職歴や保有スキル、希望年収・勤務地や自己PRなどの情報を、自社採用窓口への応募を待つことなく閲覧できるのです。データを見て、求める人材へ個別にアプローチできます。

1-2. スカウトが注目される理由

スカウトという採用手法が注目される理由としては、近年の就職市場が「売り手市場」であることが挙げられます。

2019年2月1日に、厚生労働省が発表した2018年の有効求人倍率は平均1.61倍と、前年比で0.11ポイント上昇。過去2番目に高い水準となっています。有効求人倍率が高止まりする現状では、企業は応募者を集めることが容易ではありません。

※参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(平成30年分)について」

人材獲得競争が激化するなか、知名度が高くなかったり、大企業に比べると待遇が充実していないことが多い中小企業やベンチャー企業は、求人広告を出したり、人材紹介会社からの紹介を待ったりしているだけでは、人材を集めることが困難です。そのため、候補者へ直接アプローチするスカウトという採用手法が広まりつつあると考えられます。

ただし、単にスカウトを送るだけでは、採用の成功にはつながりにくいでしょう。スカウトを利用した採用活動を行う企業は増加しており、どの企業からも求められるような優秀な人材であればあるほど、スカウトをもらう機会が多くなります。そのような状況にあって、自社のスカウトに注目してもらうには、スカウト文を戦略的に作成する必要があります。

関連情報(https://bizreach.biz/media/14125/)

関連情報(https://bizreach.biz/service/bizreach/download/?trcd=1HRRV0000255_PC_)

2. 2. スカウト文の作成ポイント

求める人材から、スカウトの返信をしてもらうためには、まず「ターゲット像」を明確に設定します。そしてスカウト文作成にあたっては、大きく分けると「魅力的なスカウト文の作成」「情報量の適切さ」「不安への配慮」の3つがあります。

2-1. ターゲット像を明確に

スカウト文を作成するにあたっては、まずスカウト対象となる「ターゲット設定」を行います。どのようなスキル、経験、志向性などを備える人材が理想なのか、自社が採用したいと考える人材像を明確にしましょう。そしてそのターゲットとなる人材のニーズを想定し、求める人材が魅力的だと感じるスカウト文を作成する必要があります。

スカウト型サービスでは、人材データベースなどから条件を設定して、スカウト送信対象者を検索し、スカウト送信をします。スカウトを送る対象者を絞る条件としては、業界、職種、保有資格、希望勤務地のほか、細かな担当業務や強みとするスキルなどが「検索条件」となります。候補者に「希望とマッチするスカウトだ」と思ってもらうには、そもそもスカウトを送る対象者の条件設定も大切になります。

2-2.「刺さる」メッセージの作成―スカウトを受け取る人材にとって魅力的な文を

スカウトは、いわば候補者に向けた手紙。スカウトを受け取った人材が「このスカウトは魅力的である」と感じるポイントを抑え、「刺さる」メッセージを送ることができれば、候補者に対してより効果的なアプローチになります。

スカウト文の作成においては、先述した「人材像」が基準となります。自社(募集ポジション)であれば「あなたの希望を満たせる」ということを明確に示すとともに、なぜ「あなた」をスカウトするに至ったのか、入社することでどのようなメリットがあり、どのような経験ができるかを、具体的に記載するとよいでしょう。

大切なのは、「あなたでなくてはならない」ということが伝わる「特別感」です。多くの人に共通しそうなオリジナリティーのないスカウトはテンプレートによる一斉送信と思われてしまいます。候補者のこれまでの職務経験などをスカウトに盛り込み、「職務経歴書を読み込んだうえで、スカウトをしている」ということが伝わるよう表現を工夫することが重要です。

転職サイトに登録しているとはいえ、現在、転職を希望しているとは限りません。特に長期間職務経歴書を更新していない登録者は、転職活動へのモチベーションがあまり高くない場合もあります。こうした方にスカウトを送っても返信がこない(スカウトの閲覧すらされない)可能性が高いです。

そのため、スカウトを送信する際に、直近の利用状況を確認できるのであれば、登録したばかりの新規会員や職務経歴書を更新したばかりの候補者へ、優先的にアプローチするのもよいでしょう。

2-3. 情報・情報量の適切さ――候補者が読みたくなる適量の情報を

次のポイントは、候補者が読みたくなるスカウト文を作成すること。自社が伝えたい
情報やスカウトを受け取る人材にとってのメリットや魅力ポイントを全て盛り込んでも、その文字量の多さに、読む気を失わせてしまっては台なしです。

興味・関心を持ちにくかったり、情報量が多すぎたりする件名や書き出しでは、スカウトを開封すらしてもらえない、もしくは開封してもすぐに読むのをやめてしまう可能性が高いでしょう。開封率や返信率が高まるよう、相手の興味・関心を引きそうな件名、希望に合いそうなキーワードや情報を適切に盛り込みます。

採用競合を含む、さまざまな企業からスカウトを受け取っている優秀な人材に、自社のスカウトに返信してもらうためには、件名やスカウトのメッセージ内のコピーを工夫することに加え、盛り込む情報量を調整することも重要です。

2-4. 不安への配慮――候補者に与える印象に配慮する

候補者からすると、まだよく知らない企業からスカウトを受け取るという場合もあるので、企業としては不信感や不安感を与えないようなスカウト文を作らなくてはなりません。

そのため、自社について丁寧に説明する必要がある一方、自社の詳細な情報を盛り込みすぎないようにするという配慮も求められます。押し付けがましくならないよう、適切な情報量にとどめ、企業の詳細はスカウトに返信があった場合に改めて伝える、あるいは自社サイトのURLを記載するなど、簡潔な文を心がけるとよいでしょう。

スカウトを送った理由をスカウト文で丁寧に伝えるのもよいでしょう。ポジション内容が候補者の経歴に合っている、人柄が社風に合うと考えられるなど、「なぜあなたなのか」を伝えるようにしましょう。

関連情報(https://bizreach.biz/media/7743/)

3. 良いスカウト文、悪いスカウト文の特徴

スカウト文作成の具体的なポイントと、良いスカウト文・悪いスカウト文それぞれの特徴をご説明します。

3-1. 良いスカウト文の特徴

ここまでの説明を踏まえ、良いスカウト文の特徴は以下のようにまとめられます。

  • 候補者の希望と求人内容が合致する
  • 特別感のある文面になっている
  • 企業がなぜその候補者にアプローチしたのか、理由がわかる
  • 3-2. 悪いスカウト文の特徴

    上記の内容を逆転させると、悪いスカウト文の特徴といえます。

  • 求人内容が候補者の希望に合致していない
  • 誰にでも使い回せるような、特別感のない文になっている
  • 企業がなぜその候補者へアプローチしたのかが伝わらない
  • 4. スカウトを活用し、適切な人材とのマッチングを

    スカウト文を工夫することで、自社のニーズに合致し、かつ候補者の希望条件にも合うマッチングの可能性を高めることができます。これは企業にとっても、候補者にとってもメリットの大きな採用手法といえるでしょう。

    スカウト文を作成する際には、ターゲット設定と、求める人材が「読みたい」「会いたい」と思うような、魅力的な件名やスカウト文に仕上げることが重要です。採用担当者だけで作成するのではなく、さまざまな人に読んでもらい「良い点」や「改善すべき点」などの意見を収集し、改善していきましょう。

    求職者の心を動かす「メールコミュニケーション術」

    メールコミュニケーションが採用活動における最大のカギ

    スカウト送信や面接の前の「メールコミュニケーション」は、企業を印象づける大切な接点です。

    ビズリーチ会員へのアンケートからも、メールコミュニケーションの重要性が判明。選ばれる会社になるために心がけるべき5つのポイントをまとめました。

    無料 資料をダウンロードする
    「中途採用」の悩みを解決・役立つ資料を無料ダウンロード 採用力向上への道・必ず役立つ無料セミナー開催中