採用課題
2020/08/04

中途採用の内定辞退はなぜ起こる? その理由と防止策を解説

中途採用の内定辞退はなぜ起こる? その理由と防止策を解説

書類選考、さらには複数回の面接を重ねて出した内定。しかし、その内定を辞退されるケースも珍しくはないようです。企業としては再び採用活動に取り組まなくてはならず、費やした時間や採用コストは大きな負担となります。

そこで本記事では、中途採用の内定辞退が起こる理由と、防ぐための対策について解説します。

1. 内定辞退を避けるなら、知っておくべき基礎知識

内定辞退を避けるなら、知っておくべき基礎知識

そもそも「内定」とはどういった状態を指すのでしょうか。まずは内定の基礎知識について見ていきましょう。

1-1. 内定の概要

求職者が企業の求人に応募すると、労働契約が企業に対して申し込まれたことになります。一般的には応募後に書類選考や面接などが行われ、最終的に企業が内定通知を出し、応募者が承諾した場合、つまり、入社して働くことについて双方が合意した採用日前の状態を「内定」と呼びます。

また労働者(内定者)には、憲法第22条に規定された「職業選択の自由」があり、内定辞退が可能です。法的に認められているため、企業側は内定辞退を拒否できません。一方、企業側は、内定が成立した時点で、雇用契約が成立されたこととなるため、内定の取り消しは解雇に相当します。

1-2. 内定辞退率

株式会社マイナビの「中途採用状況調査(2018年)」によると、中途採用における内定辞退率は全体で15.5%となっており、業種別では「IT・通信・インターネット」「運輸・交通・物流・倉庫」が約2割と高くなっているようです。さらに、採用窓口エリア別にみると、「首都圏」が最も高い結果となりました。

これらは企業数(求人数)が多いと、求職者側が企業からの内定を多く確保しやすいためと考えられます。今後も労働力人口の減少に伴って人手不足はさらに深刻になると予測されており、内定辞退もさらに増えていく可能性があります。「内定が承諾されたら、終わり」ではなく、その後も内定辞退を防ぐための対策を取らなくてはなりません。

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2. 内定辞退をする候補者の理由とは

内定辞退をする候補者の理由とは

面接ではいい雰囲気だったのに、なぜ内定辞退に――。そんな思いをした採用担当者も少なくないはず。ここでは、中途採用で起きやすい「内定辞退の理由」について解説します。

2-1. 勤務地や給与など条件面の不一致

勤務地や給与など条件面の不一致は、内定辞退でよくある理由の一つです。面接時や内定後に条件が理由で辞退されないためにも、待遇をあらかじめ開示しておくことはもちろんのこと、提示した内容について不満や要望はないか候補者の「本心」をあらかじめしっかり確認しておきましょう。

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2-2. 面接官の印象が悪い

「面接官の印象が良かった」という理由で入社動機が高まるケースもあれば、逆に「面接官の印象が悪かった」という理由で、内定を辞退する人もいます。候補者にとっては、面接官が「その企業の代表」となります。横柄・高圧的な態度は、内定辞退はおろか「企業そのものの印象」を悪くします。経営層・現場部署など面接に関わる全ての人と、面接官としての心構えを、事前に共有しましょう。

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2-3. 他社との見比べ

複数社の転職サービスを使う人も多くいる中途採用市場では、1社から内定が出たとしても、候補者が転職サービスの利用を停止するまでは、さまざまな企業の求人情報を閲覧し、紹介やスカウトを受け取り続けます。そのため、内定後にも、他社の選考活動への参加を続け、ときには新たに他社の採用内定を得ることもありえるのです。

選考初期に、他社状況をたずねても、そこから状況は変化し続けます。選考中はもちろんのこと、内定通知後も候補者へのヒアリングをしっかりと行いましょう。

3. 「内定通知後」の行動が、内定辞退防止につながる

「内定通知後」の行動が、内定辞退防止につながる

入社意欲を高め、内定辞退を防ぐうえで、選考中の候補者とのコミュニケーションは非常に大切ですが、それだけやっていれば安心というわけではありません。先ほど紹介した通り、内定通知後も「他社との見比べ」は続いている可能性があるのです。最後に、内定通知後に取るべき対策について解説します。

3-1. 内定承諾に連絡期日を設ける

最終面接後の迅速な内定通知は、企業の熱意が伝わります。時間がかかってしまうと候補者が「何か懸念する点があったのか」「他の候補者と比較しているのか」など不安な気持ちになり、他社の選考活動へ積極的に進むことが考えられるからです。

候補者も企業側も「長く待った挙げ句、見送りとなった」という事態は避けたいところです。迅速な内定通知に対して「いつまでに返事(承諾)をもらえるか」を最終面接時にその場で決めておくのもよいでしょう。返事に時間が必要な理由を候補者にたずねることで、他社の選考状況や懸念する点などを早い段階で把握することができ、企業側も次なる対策を練ることができます。

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3-2. 内定通知後のコミュニケーション

内定通知後も丁寧にフォローしましょう。長期間連絡を取らないことで応募者が不安を覚えてしまい、結果として辞退につながってしまうこともあります。職場見学や同じ職場となるメンバーとのコミュニケーションを通して、職場の雰囲気に触れ、社員の名前を覚えることで、入社初日の安心感につながるでしょう。また、実務的な目的も兼ねて、勉強会やイベントに招待することも有効です。内定通知後は採用担当者だけではなく、配属部署にも積極的に協力してもらうとよいでしょう。

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