採用課題
人事課題
公開日: 2021/03/12   最終更新日: 2021/10/12

人事・採用担当者におすすめの資格10選を、採用マネージャーが解説

人事・採用担当者におすすめの資格10選を、採用マネージャーが解説

新卒で入社1年目の新人が自社の採用を担当する企業もあるように、実務を行ううえで明確なスキル・資格が存在しない、それが採用業務です。自身のスキル・ノウハウを可視化しづらいこの業務において、「スキルアップの仕方」や「努力の方向性」について悩みを抱えている担当者もいるのではないでしょうか。

自社の採用マネージャー、そしてグループ企業の採用アドバイザーとして、数十人から数千人と多様な企業規模の採用業務に従事した経験から、現代の採用担当者には「マーケティングの視点」が求められるようになったと強く感じるようになりました。

今回の記事では、皆様の今後のスキルアップに向けて参考にしていただけるよう、「採用マーケティング」の視点を踏まえて、採用担当者に役立つ資格10選をご紹介します。

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若林聖子
若林 聖子
株式会社アウトソーシングテクノロジー 採用マネージャー

求人広告代理店で営業職、エンジニア派遣会社で人事労務事務を経て現職。2児の母。自社の採用組織のマネジメントを経て、子会社の採用組織立ち上げを経験し、在籍9年間で採用した人数は中途と新卒を合わせて2,000人を超える。育児の傍らグループ会社の採用アドバイザーとして勤務し、数十人から数千人までさまざまな企業規模の採用部署に対してフォローした経験を持つ。

1. 人事・採用担当者の役割は変化している

人事・採用担当者の役割は変化している

私が採用担当者としてキャリアをスタートした10年前と比べて、採用担当者の役割が大きく変化したように感じています。当時は、求人広告を出して応募者を選考し、入社してもらい、職場でなじんでいくことが確認できれば担当者の役割は終わっていましたが、今はそういうわけにはいきません。10年前と比べて何がどう変化したのでしょうか。まずは、採用業務における変化に注目してみましょう。

1-1. 母集団形成の多様化

採用を取り巻く業務が変化した背景には、採用候補となる人材を集める「母集団形成」の多様化があります。求人広告だけではなく、採用ホームページ、自社メディアやSNSの運用、社員の紹介による「リファラル採用(リファ―ラル採用)」、退職者を再び雇用する「アルムナイ採用」、積極的には転職活動をしていない「転職潜在層」をターゲットとしたタレントプールなど、母集団への流入経路がこの数年で大きく変化しました。

そのため、応募してきた人を選考する業務だけではなく、応募の前段階にいる人に対して自社をPRする必要性が高まってきています。加えて、現在在籍している社員や既に退職した社員に対しても自社の魅力を発信し、彼ら彼女ら自身にも発信源となってもらうことも、採用業務の一環となってきました。

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1-2. 採用活動を「マーケティング」と捉えることが求められている

こうした変化から、人事・採用担当者の実務内容は「求人広告出稿→面接→内定→入社」へと導くだけでは十分とは言えなくなってきたでしょう。いかに自社を広く認知してもらい、興味を持ってもらって、転職時に比較検討候補に自社を浮上させ、選んでもらうのかという「コミュニケーション戦略」の必要性。さらに、人事・採用担当者からの情報発信だけでなく、社員や退職者という立場から実体験をもとに自社を評価してもらったり、生の声を社外へ発信してもらったりといった「リアルな口コミで会社の評価を高めていくこと」など、手掛ける戦略の範囲・対象が広がってきたと感じています。

今後、人事・採用担当者にはマーケティングの視点で採用活動・組織運営をとらえる「採用マーケティング」の考え方が、以前にも増して求められるのではないでしょうか。

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2. 人事・採用業務に役立つ資格10選を紹介

では、採用という業務を広い視点でとらえることが必要な時代に、人事・採用担当者が身につけて役立つスキルにはどのようなものがあるでしょうか。厳選した10の資格をご紹介します。

人事・採用業務に役立つ資格10選を紹介

2-1. キャリアコンサルタント試験

「キャリアコンサルタント」は国家資格です。職業選択にまつわることだけでなく、学びの方向性や手段検討など進路に関わること、そして個人の生活面など背景も含め総合的な視点で人の成長とキャリアプランの実現を支援する役割を果たします。企業のなかでは、社員のキャリアプランを明確にし、そのために必要な知識・資格の習得や仕事の選択を行うことを支援する際に活用できます。

若林 聖子

選考で応募者に接する際、相手の本音を引き出す力や、本人にとって最適な自社内でのキャリアプランの提案を行うなど、採用業務上も非常に役立つスキルです。

詳しい試験内容や受験資格については、以下のリンク先をご参照ください。
キャリアコンサルタントになりたい方へ│厚生労働省

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2-2. メンタルヘルス・マネジメント検定(R)

メンタルヘルス・マネジメント検定(R)は、民間資格です。働く人たちが持てる能力を発揮し、仕事や職場で活躍することを目的に、一人一人の心の不調を未然に防止し、活力ある職場づくりを目指します。職場内での役割に応じて必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得できる資格です。

社内の心身不調者やその周囲に対処法を提案することや、どんな人材も活躍できる土壌づくりを行うこと、メンタルヘルスの観点を含めた人事制度の企画検討などに活用できます。

詳しい試験内容や申し込み方法については、以下のリンク先をご参照ください。
メンタルヘルス・マネジメント検定│大阪商工会議所
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2-3. 産業カウンセラー試験(R)

心理的手法を用いて、働く人たちが抱える問題を自ら解決できるよう支援する専門心理職のための民間資格です。採用業務における内定承諾クロージングの成功確率を高めるためには、「本音をいかに引き出せるか」がカギとなります。

若林 聖子

本資格は傾聴に重きを置いており、“傾聴力”は採用選考時の面接に活用することが可能です。この他、社員との人事面談など、幅広い活用が期待できます。

詳しい試験内容や受験資格については、以下のリンク先をご参照ください。
産業カウンセラー試験│日本産業カウンセラー協会JAICO

2-4. 採用コンサルタント資格

採用業務の基礎を体系的に学べる民間資格です。組織における人的資源(HR)の基礎知識や管理方法、採用計画の立て方からペルソナ設定、選考基準の作り方とスケジュールの立て方、母集団形成方法、説明会・選考方法など、採用業務フローを細かい項目に分けて基礎的な知識を学べるカリキュラムとなっています。

詳しいカリキュラム内容や資格取得までの流れについては、以下のリンク先をご参照ください。採用コンサルタント資格制度│総合経営管理協会

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2-5. 人材測定コンサルタント資格(R)

人材の特性把握に関する民間資格です。「評価分野」と「採用分野」の2種類の資格があり、特に「採用分野」については、企業戦略に基づく具体的な採用戦略の立案、募集戦術と求人マーケティング、採用に関する法的枠組み、人材の測定手法、面接手法、適性試験などアセスメントの活用法、内定者フォローなど、業務フローを細かい項目に分けて学べます。

若林 聖子

採用工程が一つ一つ分解されていて丁寧に学べる「採用コンサルタント資格」と比較すると、戦術面・マーケティング面など広い視点から採用業務をとらえたカリキュラムがそろっています。

詳しいカリキュラム内容や試験概要については、以下のリンク先をご参照ください。
人材測定コンサルタント│人事コンサルタント協会

2-6. ビジネス・キャリア検定(R)

「ビジネス・キャリア検定(R)」は、厚生労働省が後援している公的資格です(ロジスティクス分野の後援は、経済産業省/国土交通省)。人事・人材開発・労務管理、経理・財務管理、 営業・マーケティング、生産管理、経営戦略など8分野44試験と多岐にわたる試験を選択して受けられます。

44試験のうち、人事・人材開発に関する試験では、資格制度・人事制度などを学ぶ「人事企画」、人員計画や募集・採用、配置・異動・退職・解雇などを学ぶ「雇用管理」、人件費管理・賃金制度設計などを学ぶ「賃金管理」、OJT・OFF-JT・自己啓発支援などを学ぶ「人材開発」の4つの分野の知識を得られます。
さまざまな分野について学べる資格ため、採用に特化した担当者よりも、業務範囲の広い人事担当者におすすめしたい資格です。

詳しい資格種類や試験内容については、以下のリンク先をご参照ください。ビジネス・キャリア検定試験のご案内│中央職業能力開発協会JAVADA

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2-7. 人事総務検定

人事・総務の知識および実務能力に関する民間資格です。社会保険労務士の試験範囲と重複する部分があるため、社会保険労務士を目指す人が試験対策のために受験することもあります。

実務に関連する問題が多く、人事・総務業務の実践的な知識が身につきます。雇用契約書の作成や入社手続き、社会保険関係、給与計算など、企業が人材を雇用する際に必要となる法的な知識を学べます。

詳しい試験概要については、以下のリンク先をご参照ください。
人事総務検定│人事総務スキルアップ検定協会

2-8. 外国人雇用管理主任者

外国人を受け入れることが多い企業の採用担当者におすすめの民間資格です。外国人雇用についての専門知識を身につけ、外国人社員のトータルサポートができる人材の育成を目的としています。

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外国人雇用に関する法律や社会的背景などの基礎知識、在留資格・特定技能ビザに関する知識、社内理解の促進を含めた採用計画、日本でのビジネスマナーや日本語教育、活用できる各種助成金など、外国人雇用に関わる知識を習得できます。

詳しい試験内容や勉強方法については、以下のリンク先をご参照ください。外国人雇用管理主任者試験│外国人雇用支援センター
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2-9. マーケティング検定

この検定はマーケティングの基礎を学ぶのに適している民間資格です。公益社団法人日本マーケティング協会が主催しています。
今回の記事の冒頭でご説明した通り、採用をマーケティング視点でとらえる必要性が、今後実務のなかで増えていくでしょう。

若林 聖子

採用のノウハウだけではなく、別分野の知識・知見を採用業務に流用できれば、他の採用担当者とのスキルにおける差別化が図りやすくなります。

詳しい試験内容については、以下のリンク先をご参照ください。
マーケティング検定│日本マーケティング協会

2-10. ウェブ解析士

アクセス解析を軸としたWeb解析スキルを身につけ、データを読み取り、正しい判断ができるスキルを習得できる民間資格です。

採用サイトやブログ、オウンドメディアなど、自社独自の採用経路を持つ企業が増えてきています。そのなかで採用サイトの企画構築のチームに入るなど、自分自身のキャリア形成に役立つ資格だと言えます。

詳しい学習内容や資格取得までの流れについては、以下のリンク先をご参照ください。
ウェブ解析士の学習内容と取得の流れ│ウェブ解析士協会
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3. 採用担当者は、どうやって採用スキルを伸ばしていくのか

採用担当者は、どうやって採用スキルを伸ばしていくのか

採用担当者には、そのスキルの高さを測る指標がありません。「いかに自社にとって有益な人材を採用成功させてきたか」という実績が評価される採用業務。そのスキルの伸ばし方は、社内勉強会によって傾聴力を磨くことやOJTが主流であることが多いのが現実です。そのため、「どうすれば自助努力でもっと採用スキルを伸ばしていけるのか」と悩む採用担当者も多いのではないでしょうか。

厳選資格10選の最初に挙げた「キャリアコンサルタント資格」や「メンタルヘルス・マネジメント検定」は人事・採用担当者のなかでも認知度が高く、面接スキルの向上を目的として取得される方も多いのではないでしょうか。

一方、マーケティングやWeb解析に関する知識といった、周辺領域に関する知識を習得できている採用担当者はまだ多くは存在していないので、今後企業にとって貴重な存在になると予想されます。

ぜひ、二刀流、三刀流と、振れる刀の多い人事・採用担当者を目指していただきたいと思います。

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4. 時代の潮流を先読みしながら「採用活動に必要なスキル」を考えよう

時代の潮流を先読みしながら「採用活動に必要なスキル」を考えよう

今回は採用実務に直結する資格と、一見採用実務とはかけ離れているようで実は活用できるマーケティングの観点で、役立つ10の資格をいくつかご紹介しました。

採用マーケティングに限らず、どの分野の知識を身につければ、採用活動に役立つかは、労働市場や時代背景、テクノロジーの進化とともに変化していくものです。

若林 聖子

時代の潮流を先読みしながら、自分自身が採用担当者としてどのような知識・知見を身につければ「求める人材の採用につながるのか」、さらには「優秀な人材が集まり、定着する組織になるのか」、組織が目指す姿を中長期的に考えてみると、よいのではないかと思います。

※掲載情報は記事制作時点のものとなります。

執筆:若林 聖子、編集:瀬戸 香菜子(HRreview編集部)

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