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公開日: 2020/12/25  

2020年、中途採用で検索回数が上昇したキーワードとは? 激動の1年を検索キーワードで読み解く

2020年、中途採用で検索回数が上昇したキーワードとは? 激動の1年を検索キーワードで読み解く

2020年、新型コロナウイルス感染症が日常生活、そしてビジネスに大きな影響を与えました。当初予定していた計画・目標や、これまで時間をかけて作りあげてきた規則・風土などを、大きく変えざるを得なかった企業・人がほとんどだったのではないでしょうか。また、その変化に対応するため、新たなことに挑戦した人も多かったのではないでしょうか。

HRreview編集部では、「Google 広告 キーワード プランナー」を用い、中途採用市場におけるキーワードの検索回数の推移を調査。そこから、2020年に検索回数が上昇した注目の10のキーワードを選出しました。

1. HRreview編集部が選出した、2020年に検索回数が上昇した注目の10のキーワード

HRreview編集部が選出した、2020年に検索回数が上昇した注目の10のキーワードは、1.ジョブ型、2.日本的雇用 慣行、3.ジョブ・ディスクリプション、4.Web面接 方法 5.Web面接 メリット、6.リファレンス チェック、7.適性検査 性格、8.構造化面接、9.採用 調査、10.採用 取り消し

【調査概要】

  • 調査データ:検索エンジンで検索された回数(検索ボリューム)
  • 調査データ対象期間:2019年1月1日~2020年11月30日
  • データ取得日:2020年12月18日
  • データ取得方法:Google 広告 キーワード プランナー
  • 選出方法:約15,000件におよぶ人事・採用関連のキーワードの月間平均検索回数を算出。2019年と比較した年間での上昇率や、2020年の上期・下期における上昇率などをもとに、HRreview編集部で独自に10のキーワードを選出した。

    ▼本調査の結果は、下記よりまとめてダウンロードいただけます▼

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    2. 大手企業の発表とコロナ禍の影響による働き方の変化により、注目が高まった「ジョブ型」

    対象キーワードのなかで、月間平均検索回数が前年対比で最も高い上昇率(984%)となったのが「ジョブ型」です。

    「ジョブ型」という言葉は、2019年から経団連(日本経済団体連合会)の中西宏明会長が会見で繰り返し触れたことで注目が集まりました。さらに、新型コロナウイルス感染症が拡大し、働き方や雇用の在り方が大きく見直されるなか、2020年5月には日本経済新聞に大手企業の「ジョブ型」人事制度の導入に関する記事が取り上げられました。
    2020年上期から下期にかけても、注目度の高さをおおむね維持しています。

    大手企業の発表とコロナ禍の影響による働き方の変化により、注目が高まった「ジョブ型」
    (本スライドを含む、全10キーワードの結果レポートはこちらよりPDFでダウンロードできます)

    さらに、ジョブ型雇用への関心の高まりと連動して「日本的雇用 慣行」というキーワードも、月間平均検索回数は前年対比で182%となり、さらに2020年の上期から下期にかけても伸びました。


    (本スライドを含む、全10キーワードの結果レポートはこちらよりPDFでダウンロードできます)

    そして、ジョブ型雇用には欠かすことのできない「ジョブ・ディスクリプション」も、月間平均検索回数は前年対比で196%となり、2020年においても上期から下期にかけて伸長しました。

    「ジョブ・ディスクリプション」も、月間平均検索回数は前年対比で196%
    (本スライドを含む、全10キーワードの結果レポートはこちらよりPDFでダウンロードできます)

    欧米では広く普及する「ジョブ・ディスクリプション」ですが、入社後の異動によって営業、企画など幅広い職務を担当する「メンバーシップ型採用」の日本では、これまであまり用いられてきませんでした。

    しかし、グローバル展開する大手企業を中心に、導入が始まっています。日立製作所は2020年3月、「ジョブ型人財マネジメントを実現するため、2020年度から各種施策を展開する」と発表。グループ会社を含め、国内外の従業員30万人にジョブ・ディスクリプション適用を計画していることを明らかにしました。

    もともと、終身雇用や年功序列制度の見直し、また労働時間の削減や生産性向上などの働き方改革を目的に、ジョブ型雇用について「いつか、検討する日がくる」と考えていた人事担当者・ビジネスパーソンは一定数いたことでしょう。しかし、今回の新型コロナウイルス感染症拡大という外的要因によって起きたさまざまな変化により、それが一気に身近なものになった年だったのではないでしょうか。

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    3. コロナ禍の影響で余儀なくされた「Web面接」の対応

    対象キーワードのなかで、「ジョブ型」に続き、高い上昇を見せたのが「Web面接 方法」です。月間平均検索回数は、前年対比で979%となりました。また「Web面接 メリット」も前年対比で402%と大幅に上昇しました。

    「Web面接 方法」の月間平均検索回数は、前年対比で979%(本スライドを含む、全10キーワードの結果レポートはこちらよりPDFでダウンロードできます)

    2020年の上期と下期を比べると、どちらも上期のほうが月間平均検索回数は高くなりました。新型コロナウイルス感染症が急速に拡大し始めた2020年3月、そして緊急事態宣言が発令された4月、急きょリモートワークに切り替えながらも、オンライン上で採用活動を続けることに取り組んだ採用担当者の様子がうかがえます。

    株式会社ビズリーチが2020年4月20日~24日の間、ビズリーチの会員を対象に実施したアンケート(有効回答数:514件)によると、2020年4月以降に面接(面談)の予定があったビズリーチ会員のうち、約4割が「新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、初めてオンライン面接(面談)を経験した」ことが分かりました。また、実際に面接(面談)を受けた感想として、オンライン面接(面談)に対して「メリットのほうを感じている人」が多い結果となりました。

    「対面で会えないなら、Web面接を導入せざるを得ない」――。決してポジティブとはいえない状況から取り組みを開始した企業もあるでしょう。しかし、Web面接(面談)を積極的に活用することで、「対面の面接(面談)」に限定していたときには出会えなかった人材に出会える可能性も高まることに気付いた人事担当者も多くいたのではないでしょうか。

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    4. 「選考フローの工夫」でよりマッチング精度を高く

    10の注目キーワードのうち、「リファレンスチェック」「適性検査 性格」「構造化面接」この3つに共通するのが、「選考フローにおけるマッチング精度向上のための工夫である」という点です。

    「リファレンスチェック」の検索回数も上昇(本スライドを含む、全10キーワードの結果レポートはこちらよりPDFでダウンロードできます)

    そして「リファレンスチェック」「適性検査 性格」については、前年対比でも上昇傾向があり、この関心の広がりは一概に「新型コロナウイルス感染症対策として、対面よる面談・面接ができなくなったから」という理由だけではないようです。

    採用時のミスマッチが、入社後に与えるリスクについて述べる記事を多く目にする昨今。「入社後の活躍」があってこそ「採用成功」と定義している企業もあることでしょう。いかに採用時に適性を見極めるかは、採用コストや効率化、既存社員のモチベーションなどさまざまな観点で非常に重要なのです。

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    そして、感染症対策の一つとして普及が進んだ「採用のオンライン化」が、選考フローの見直しの追い風になったことも考えられます。面接手法の一つである「構造化面接」とは、「あらかじめ評価基準や質問項目を決めておき、手順通りに実施していく」というもの。構造化することで、面接官によるブレを防げるうえ、見極めの精度が高まるといわれていますが、対面で行うと「機械的に対応されたような気持ちになる」といった感情を抱かれやすく、導入には二の足を踏む企業もありました。

    一方、候補者も、ときには面接官も、慣れない状況下でWeb面接をするのであれば、きちんと構造化をしたほうが、進行がスムーズになるうえ、候補者が自分の能力を伝えやすいなどのメリットから、構造化面接に注目が集まったと考えられます。

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    5. 採用活動に不安と混乱が生じた2020年上期に注目されたキーワード。既に下期にかけては下降

    最後に紹介するキーワードは「採用 調査」と「採用 取り消し」です。これまでに経験したことのない状況のなか、さまざまな判断を求められた企業の担当者も少なくなかったでしょう。そのようななか、どちらも前年対比で上昇したキーワードでした。

    「採用 調査」の「調査」は、「前職調査」という意味も考えられます。しかし、今回の月間平均検索回数の推移を見ると、2020年6月に急上昇した背景から、日本経済新聞社が同月に発表した「2021年春入社の採用計画調査」など、他社の状況・計画を知る目的で検索している可能性が大きいのではないかと考えられます。

    なお、どちらも2020年の月間平均検索回数の推移を見ると、下期には下降傾向が見られます。

    「採用 取り消し」の平均月間検索回数は2020年3月がピーク
    (本スライドを含む、全10キーワードの結果レポートはこちらよりPDFでダウンロードできます)

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    6. 変わりゆく環境のなかで「変化を恐れず、前へ進む力」が求められている(株式会社ビズリーチ 取締役副社長 酒井 哲也 コメント)

    株式会社ビズリーチ 取締役副社長 酒井 哲也

    株式会社ビズリーチ 取締役副社長 酒井 哲也

    新型コロナウイルス感染症の拡大は、企業のビジネス活動に大きなインパクトをもたらしました。そして、その影響は、人事・採用業務も例外ではありませんでした。これまでに経験したことのない不安定な状況のなか、今回ご紹介した10のキーワードは、企業が世の中の変化に対応することへの重要性を、改めて実感させてくれるものでした。

    10のキーワードのなかで特に人事・採用に関わる皆さんに注目していただきたいのが、前年対比984%と大幅に伸びた「ジョブ型」です。
    今年は旧来の人事制度から、職務内容を明確に定義する「ジョブ型」に移行することを大手企業が続々と発表し、話題になった年でした。

    新型コロナウイルス感染症の猛威は、2021年も予想ができません。変化の激しい環境のなか、時代にあわせた経営戦略、そしてその経営戦略と人事・採用戦略の一貫性がより一層重要になっていくでしょう。われわれは社会課題を解決していくため、まずは日本の人事マネジメントと働き方のエコシステムを作り、企業と個人が依存関係にあるのではなく、個人が会社を選び、企業がきちんと人材を活用する時代を作っていきたいと考えております。

    ビズリーチは2021年も、変わり続ける企業・人を応援するインターネットサービスとして、日本全国でのマッチングが成功するよう、前進してまいります。


    月間平均検索回数の変動から、2020年を振り返りました。これまでオフィスで気軽にできた会話や相談ができなくなったことから、これまで以上に「Webにある情報」を参考にした人も多かったのではないでしょうか。

    2021年もHRreviewでは、企業と即戦力人材のベストなマッチングを支援するべく、記事を発信してまいります。

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    執筆・編集:瀬戸 香菜子(HRreview編集部)

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