「待ちから攻め」で、4名の専門人材の採用を実現。
新規事業を加速させるノーリツの「現場協業型スカウト」プロセス
(中央)国内事業統括本部 非住宅事業部 熱ソリューション事業グループ リーダー/馬越 亮輔様
(右)経営企画本部 人事部 HR戦略室/中野 浩一様
株式会社ノーリツ
(中央)国内事業統括本部 非住宅事業部 熱ソリューション事業グループ リーダー/馬越 亮輔様
(右)経営企画本部 人事部 HR戦略室/中野 浩一様
ビズリーチ導入の背景と効果
- ビズリーチを選んだ理由
- ・人材市場の動向を把握する手段として、比較的低コストで導入しやすかった
・豊富な登録者データベースを活用できた
・事業を拡大していくにあたり、人材紹介会社からの「紹介を待つ」受動的な採用から、自社で候補者へ直接アプローチする能動的な「攻めの採用」へ転換したかった
- 導入前の課題
- ・長年、新卒採用が主流でキャリア採用は欠員補充が中心だったため、専門人材を獲得するためのノウハウが十分に蓄積されていなかった
・人材紹介会社に頼る従来の採用手法ではコストが高く、新規事業の拡大に必要な人数をタイムリーに獲得することが難しかった。
・人事部主体の採用活動では、現場が求める詳細な人材要件を十分に反映できず、新規事業に必要な専門人材を見極める体制も整っていなかった。
- 導入後の効果
- ・これまでの採用手法では難しかったポジションにおいても、新規事業に不可欠な設計スキルと高いコミュニケーション能力を兼ね備えた専門人材の採用に成功
・部門リーダーがレジュメ確認・スカウト送信・候補者対応まで主体的に関与することで、現場主導によるミスマッチの少ない採用プロセスを確立
・採用コストの削減にも寄与
「新卒中心の採用」からの脱却。事業拡大を牽引する、即戦力人材の「攻めの採用」とは

弊社は1951年創業の住宅設備機器メーカーです。創業以来、「お風呂は人を幸せにする」を原点に、日本初のアルミ製ガス風呂釜をはじめ多くの業界初の風呂用機器を開発してきました。「お湯のある快適な暮しの創造」に貢献し、温水空調分野、厨房分野を軸に国内・海外で事業を展開しています。現在は「新しい幸せを、わかすこと。」をグループミッションに掲げ、CO2排出量の削減や省エネルギー技術の開発・導入、製品ライフサイクルやサプライチェーン全体にわたる持続可能性の追求に取り組み、「豊かな暮しと地球への貢献を両立できる社会」の実現を目指しています。
こうした方針のもと、新たな領域の開拓にも力を入れています。主力の家庭向け給湯器に加えて非住宅分野の開拓を強化するため、2020年7月に非住宅事業部を立ち上げ、大規模施設(ホテルや温浴施設)向けにボイラーからガス給湯器への置き換え提案や「ガスと電気のハイブリッド給湯システム」の展開を進めてきました。さらに、2024年には工場の未利用熱(排熱・自然エネルギー)の活用提案の展開を開始し、省エネによる脱炭素化への貢献に向けて事業領域を拡大しています。
熱ソリューション事業では、企画営業から設計・生産・施工・アフターサービスまでの一連のバリューチェーンを少人数で担い、顧客の課題解決を図る新たな体制として始動しました。これに伴い、数年で5〜8名規模の専門人材の採用を目指すこととなりました。
もともと弊社では、新卒採用と育成を中心とした人事運営を行ってきましたが、近年は事業ポートフォリオの転換に伴い、2021年に「ジョブ型人事制度」を導入しました。キャリア採用を強化し、現在は新卒採用とキャリア採用の比率がおおむね半々となっています。

しかし、新規事業の募集においては、従来のキャリア採用手法では限界がありました。最大10社ほどの人材紹介会社を活用していたものの、紹介を待つ「受け身の採用」では年間1〜2名程度の採用にとどまり、必要な採用数を確保できませんでした。また、人事部主導の選考だけでは、現場が重視する「顧客へ直接価値を伝えられる力」や「チームとの相性」といった要素を見極めることが難しいという課題もありました。
そこで導入したのが「ビズリーチ」です。当初は人材市場の調査を目的にデータベースを閲覧する形で活用し、2024年までに1名を採用することができました。しかし、そのスピードでは、新規事業の成長に影響が出てしまうことが想定されました。そこで、採用スピードを高めるために、データベース閲覧にとどまらず、当社でご活躍いただけそうな候補者に直接アプローチを行う「攻めの採用」へと舵を切りました。その結果、導入から1年間で生産技術、財務、人事、設計エンジニアというレベルの高い専門人材4名の採用に成功しました。なかでも設計エンジニアの採用は、人事部と現場部門が協業して獲得に至った初めての成功事例となりました。
【部門協業×カジュアル面談】の工夫が奏功。現場協業型の選考プロセス

この設計エンジニアの募集においては、高度な専門性に加え、チームへの適性やコミュニケーション能力も重視していました。そのため、熱ソリューション事業グループ リーダーの馬越にも採用活動へ参画してもらい、「人事部×現場部門の協業体制」を構築しました。
これまでは一次選考を人事部主導で行い、最終面接で部門責任者が評価する流れでした。しかし、今回は、「一緒に働く仲間は自分たちで見極めたい」という現場の意向もあり、部門側が、候補者の検索からスカウト、面談まで、主体的に関わるスタイルにシフトしていきました。
部門側が主体になることで、これまでにない工夫も生まれました。馬越は採用活動にあたり候補者の人柄も重視していたため、選考プロセスとは切り離し、新たに「カジュアル面談」を実施するようになりました。純粋な情報交換を目的とした面談のため、事業の実態や課題を飾らずにオープンに話すことを心掛けています。

今回の採用活動では、候補者の方と「等身大で」向き合い、選ぶ側・選ばれる側という立場の差をなくすように意識しました。対等なコミュニケーションを積み重ねた上で、面談の最後に初めて「転職を考えたきっかけはなんですか?」と尋ねる。そうやってお互いが本音で話せる場を作ることが、候補者の方との信頼関係につながっていったのだと思います。
また、スカウト文面についてもビズリーチ担当者からアドバイスを受け、「新規事業を一緒に作り上げる仲間を募集している」という熱意が伝わるメッセージに、ブラッシュアップを重ねました。また、データベースの細かい操作もビズリーチ担当者からのレクチャーでスムーズに運用できました。
こうした部門間協業の結果、ハードウェアとソフトウェア双方の設計スキルを持ち、高いコミュニケーション能力を備えた専門人材の採用を実現できました。カジュアル面談から入社前の事業所見学まで丁寧なフォローを行ったことで、「ノーリツで誠心誠意尽くしたい」と、熱意を持って入社を決意してもらえました。
「現場協業型採用」を全社へ波及させ、専門人材が活躍できる組織へ

今回の、ビズリーチを活用した「現場協業型採用」と「カジュアル面談を重視したアプローチ」は、当社の採用変革における転換点となりました。部門側が直接市場の状況や採用難易度を理解した上で主体的に採用に参画するスタイルに可能性を見出せたため、今後は他の事業部門へも積極的に横展開していきたいと考えています。
また、現場協業型の採用を推し進める一方で、人事部側の制度基盤の整備も急がねばなりません。採用して終わりではなく、入社後のオンボーディングやキャリア採用者向けの研修、横の繋がりなどを充実させることで、市場価値の高いハイレベルな専門人材をしっかりサポートする必要があります。専門人材のキャリア志向に合わせた人事制度の拡充を順次具体化していく予定です。
今後も一人ひとりの意欲で道を切り開く文化を醸成しながら、個々のキャリアパスに寄り添える人事戦略を構築し、ビズリーチを通して未来のノーリツを担う多彩な専門人材と出会っていきたいと考えています。
※所属・役職等は制作時点のものとなります