異業種へのアプローチでエンジニアなど8名の採用に成功。
カルチャーマッチを重視した採用活動

異業種へのアプローチでエンジニアなど8名の採用に成功。カルチャーマッチを重視した採用活動
代表取締役CEO/小田 翔武様
AstroX株式会社

AstroX株式会社

 インフラ・交通
 母集団形成/母集団の質/地方の採用
 1-50名
 福島県
異業種へのアプローチでエンジニアなど8名の採用に成功。カルチャーマッチを重視した採用活動
代表取締役CEO/小田 翔武様
AstroX株式会社は、2022年5月に設立された「宇宙開発で“Japan as No. 1”を取り戻す。」をビジョンに掲げるスタートアップ。福島県南相馬市に本社を置き、気球でロケットを成層圏まで運び空中発射する次世代型「Rockoon(ロックーン)」方式のロケットを開発している。低コストかつ高頻度なロケットの打ち上げを実現し、日本から宇宙輸送の未来を切り拓くことを目指している。

ビズリーチ導入の背景と効果

ビズリーチを選んだ理由
・入社後すぐに活躍できる即戦力人材を求めていた
導入前の課題
・創業から2年ほどは業務委託を中心に組織を構成していたが、本格的な事業拡大に伴い正社員採用に舵を切る必要があった
・採用ターゲットである、製造系・ハードウェア系のエンジニアやニッチな資格を持った人材が見つけにくかった
導入後の効果
・機械・電子回路・制御の各エンジニアから採用担当まで、8名の採用に成功

正社員採用の強化とともにビズリーチを導入し、エンジニアなど8名を採用

当社は、「宇宙開発で “Japan as No. 1” を取り戻す」というビジョンを掲げ、日本から宇宙輸送の未来を切り拓くことを目指すスタートアップです。現在は、従来のロケットとは一線を画す「Rockoon(ロックーン)」という方式のロケット開発に注力しています。
Rockoonとは「ロケット」と「バルーン」を組み合わせた造語で、まず気球でロケットを成層圏に運び、そこから空中発射するという次世代型の宇宙輸送方式です。従来の地上発射型に比べてコストメリットがあるだけでなく、発射場に縛られないため、自由度が高く高頻度な打ち上げが可能になるという強みを持っています。

現在はエクイティ調達をメインに研究開発を進めているフェーズですが、2026年末には宇宙空間到達(サブオービタル)、そして2029年には軌道投入ロケット(オービタルロケット)の成功というマイルストーンを掲げています。
創業から2年ほどは、ミニマムな体制でコンセプトスタディや技術実証を行っていたため、業務委託メンバーを中心に組織を構成していました。その後、実証が進み技術の確度が高まったタイミングでプレシリーズAの資金調達を実施し、2024年から正社員採用を本格化させています。

その当初から活用しているサービスが、ビズリーチです。当社にはまだ新卒を育成する体制が整備されておらず、入社後すぐに活躍していただける即戦力のハイクラス人材を必要としています。私自身、過去に複数の会社を経営・支援してきた経験からも、ハイクラス層へのアプローチにおいて最も強みを持つのはビズリーチであるという印象を持っていたため、迷わず導入を決めました。

ビズリーチ経由では、これまでに8名の採用に成功しています。ポジションは機械・電子回路・制御の各エンジニアから採用担当まで多岐にわたりますが、「このメンバーに出会えてよかった」と思える優秀な人材ばかりです。ある制御エンジニアは、コンサルティングファーム出身で、通信・制御の深い専門性のみならず、経営視点や事業目線も持ち合わせている稀有な人材です。また、弊社の代表としてJAXAへ1年間出向している機械系エンジニアもいるなど、多くのメンバーが各領域の要として活躍してくれています。

「宇宙業界への転職を考えたことがなかった」層へのアプローチに成功

採用成功の要因の一つが、他業界で活躍中の方に目を向けてアプローチを行ったことだと思います。当社のポジションのほとんどは、宇宙業界の経験が必須ではありません。製造業から転職してきたメンバーが多く、中でも特に自動車関連の技術とロケットの技術は親和性が高いため、自動車業界出身者が多く活躍しています。そうした傾向を踏まえて、自動車業界の方を中心にアプローチを行ったのです。

その中で実感したのが、ビズリーチの登録者の幅広さと厚みです。他の採用プラットフォームは、ソフトウェアエンジニアやAI系の人材は充実しているものの、当社が採用したい製造系・ハードウェア系のエンジニアはごくわずかでした。しかし、ビズリーチの登録者には製造系・ハードウェア系の人材も多く、当社のターゲットと合致する方を見つけやすかったのです。

他業界の方の多くは、「そもそも宇宙業界を転職先として考えたことがなかった」「自分の技術が宇宙業界で生かせるとは思っていなかった」という方でしたが、こちらからスカウトを送り、カジュアル面談で対話することで、当社を転職先として検討してもらえるようになりました。中には、スカウトを送った後、当社のWebサイトを見に来てくれてロケットを打ち上げる実証実験の告知に目を通し、実際に足を運んでくれたメンバーもいます。そのメンバーは、打ち上げに立ち会ったことで「楽しそう、わくわくする」と感じてくれて、最終的に入社に至りました。

また、ある40代のメンバーは「同じ業界に長くいることで技術力の伸びしろが小さくなっている」と感じ、一度はマネジメントの道に進んだそうですが、「やはり自分で手を動かして、もう一段エンジニアリングを極めたい」という思いから宇宙業界に興味を持ってくれました。そして、まだまだ未成熟な組織である当社のことを「裏返せば、それだけ自由度が高い」と捉えて魅力に感じ、大企業からの転職を決意してくれたのです。

他業界の人材にも目を向けてもらえた背景には、やはり「宇宙」というキーワードが持つ圧倒的な引きの強さがあると感じます。未知の領域に対するロマンはもちろんのこと、「宇宙輸送の構造を変える」という当社の大きな挑戦そのものに共感し、惹きつけられる方が非常に多いのだと思います。実際に、「『ロケットを開発している企業の選考を受けている』と家族に話したら、子どもから『パパ、そこにしなよ!』と背中を押されました」という話をお聞きしました。採用したメンバーの中には、東京在住だったものの、家族とともに当社の本社がある福島県への移住を決断してくれた人もいます。

ニッチで尖った技術を持つ企業こそ、ピンポイントで求める人材に出会えるはず

採用担当の方であれば当たり前に行っていることだと思いますが、選考過程では候補者の価値観に合わせた訴求も意識しています。「ぜひ一緒に、人類が未だ成功したことのないチャレンジをしましょう」といったメッセージに魅力を感じる方もいれば、Rockoonの技術的なコンセプトや「いつでもどこでも打ち上げられる」といった事業メリットに大きな可能性を感じられる方もいます。そのため、候補者の方が転職において何を重視しているのか、どのような志向を持っているのかを汲み取り、一人ひとりに合わせたコミュニケーションを心掛けてきました。

何より大切にしているのが「カルチャーマッチ」です。たとえ高い技術力を持つ方であっても、ともに働くイメージが湧かない場合には、苦渋の決断を下すこともあります。カジュアル面談の段階から、私たちが大切にする6つのバリューやスタートアップ特有の意思決定の速さ、仕事の進め方を紹介して、これらに共感していただけるかを重視しています。そして、最終面接でも「一貫した軸を持っているか」や「他責な発言がないか」といった観点から人間性を見つめて、心から一緒に働きたいと思える方を採用しています。

これほどカルチャーマッチにこだわるからこそ、組織が拡大してもバリューが形骸化しないよう制度面にもこだわっています。その一つが、組織をオーケストラになぞらえた「シンフォニーレビュー」という弊社独自の人事制度です。各奏者がプロフェッショナルであることは当然ですが、全員がリズムや強弱を合わせなければ良い音楽にはなりません。私たちの事業も同様に、個々が生き生きとパフォーマンスを発揮しつつ、「バリューを体現できているかどうか」を相互にフィードバックし合い、同じ目標やミッションに向かって足並みを揃えることを意識しています。こうした企業文化は自然と伝わるもので、候補者の方から「AstroXの皆さんは、本当に楽しそうに仕事をしていますね」とよく言っていただけます。

今後の採用計画についてですが、当面は月1〜2名のペースでエンジニアを中心に採用を進め、2027年末には70名規模、IPOを見据える2030年頃には200名規模の組織にしたいと考えています。これからもビズリーチで採用活動を進めつつ、採用デック(会社紹介資料)の更新や技術発信、宇宙業界に興味のある方を対象にしたカジュアルな採用イベントの開催にも注力していく方針です。

当社にとってビズリーチなしの採用活動は考えられませんが、他のスタートアップやニッチで尖った技術を持つ企業にとっても、ビズリーチはもはや必須のツールだと思います。一つ具体的な工夫をお伝えするなら、検索機能を利用するときに、あえてピンポイントな資格名などで検索してみることでしょうか。きっと、求めていた人材に出会えるはずです。そして、スタートアップの給与水準が大企業と遜色なくなっている今、ビズリーチを通じて自社の魅力を訴求できれば、転職先として選ばれる可能性は十分にあると思います。

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