県外から複数名の採用に成功。
静岡にあるメーカーの経営トップが採用最前線に立つ理由

代表取締役社長/久保田 和雄様

三明機工株式会社

 メーカー
 母集団の質/地方の採用
 51-500名
代表取締役社長/久保田 和雄様
静岡県に本社を置く三明機工は、ダイカストマシン周辺自動化システム、ロボット・FA(ファクトリー・オートメーション)システム、鋳造プラント、産業用省力電動化装置、液晶事業関連設備などの開発を行っている。「機械技術」「電気技術」「ロボット技術」を駆使して製造ラインの自動化を推進する総合システム力が強みである。取引先は自動車部品メーカーや官公庁、大手家電メーカーなど多岐にわたり、東大発のベンチャーとのタイアップ開発を行うなど、高い技術力で市場からのニーズに応え続けている。

ビズリーチ導入の背景と効果

ビズリーチを選んだ理由
新卒採用は順調な一方、若手社員を育てるリーダーが不足しており、経験・スキルを生かして育成役になれる人材を探していたため
導入前の課題
・採用した新卒社員の育成を担える社員が不足していた
導入後の効果
・会社の未来を担う若手社員の育成役として複数名の採用に成功
・候補者に積極的にアプローチした結果、希望勤務地にもともと静岡県が含まれていない候補者の採用も決定した
・代表取締役社長自らが採用の初期段階から主体的に関わることで、採用要件に合う候補者に多く出会えた

若手を一人前に育て上げられるリーダーの増員が急務だった

当社は静岡県に本社を構えており、ダイカストマシン周辺自動化システム、ロボット・FAシステム、鋳造プラント、産業用省力電動化装置、液晶事業関連設備等の開発を行っている会社です。「機械技術」「電気技術」「ロボット技術」を駆使して製造ラインの自動化を推進する総合システム力を強みとしています。

フロントローディング型開発を採用しており、世界に一つだけのものをお客様のニーズに応じて作り上げている点も特徴です。自動車部品メーカーや官公庁、大手家電メーカーからオーダーをいただいている他、技術力は世界でも評価していただいており、最終出荷先は生産品目の40%以上にのぼります。

毎年、多くの学生に応募していただくなど、新卒採用は順調に進んでいました。しかし、ロボットの開発には機械・電気・画像処理など幅広い知識と現場経験が必要になるため、一人前になるには最低10年を要します。お客様の意見をくみ取れる、より上流のポジションにつくには、もう5年から10年かかるでしょう。一方で、少子高齢化が進んでいる背景もあり、中小企業からも製造ラインの自動化やロボット開発のニーズが多く寄せられるようになってきています。だからこそ、当社としては若手人材を積極的に採用してきたわけですが、彼らを育成できる社員が十分に足りていないことが大きな課題でした。

人材紹介会社に相談を持ち掛けたこともありますが、こちらが求める人材の採用要件を伝えても、市場にマッチする方がいないのか、なかなか紹介をしていただけませんでした。何か別の方法がないだろうかと思っていたときに、ビズリーチを知りました。ビズリーチは、紹介を待つサービスではなく、企業側から求める人材を探すことが可能であり、かつ候補者の方と直接コミュニケーションが取れるサービスだと知って、期待感を持ちました。さらに、コンサルタントが寄り添ってアドバイスをくれるなど、サポート体制が整っていることも魅力でした。そこで、2017年にビズリーチを導入することにしたのです。これまでも、私は全社員の採用に関わってきたので、ビズリーチの運用も面接も、私が関わることにしました。

成功の秘訣は、経営者が採用活動の最前線に立つこと

ビズリーチに登録されている候補者の方の職務経歴書を見ていると、「この人は1社目で●●のスキルを身に付けて、2社目ではさらにキャリアアップしているな」「長年1社に勤めていて、各部門でこんな経験をしてきたのか」ということが推察できるので、当社が求めている人物像であるか、そして、「当社が任せたい役割を担っていただけるかどうか」が判断できます。この点に関しては、人事や総務だけに任せるのではなく、会社全体を把握できている経営者だからこその観点も合わせていくことで、当社にぴったりな人物の採用を逃がしてしまうことを少なくできます。これらを重視しているからか、当社のスカウトの返信率は平均と比べて高いようで、先日は6名中3名から返信がありました。企業は「人がすべて」だからこそ、トップが最前線で採用活動を社員と一緒に行うことは非常に重要だと捉えています。

面接では、その方の人間性を知ろうと心掛けています。当社のようなものづくりをしている会社は、どれだけ努力しても100%お客様の理想にかなったものが作れなかったり、時には故障が起きてクレームが発生したりといったことがあるものです。そんなときに、人間性豊かな社員であれば、お客様にとって失礼にあたらない対応ができます。こうした社員の集まりでなければいけないからこそ、私が採用選考の最初の段階からしっかり関わるようにしています。また、候補者の方との間で入社後のミスマッチがあってはならないので、会社の将来ビジョン、将来を担う若手を育成していく必要があること、「これまで積み重ねてきた知識や経験、考え方を若手に伝えて、次の世代にバトンを渡していく役割を求めている」といった私の思いも、面接ではしっかりとお伝えするようにしています。

企業の思いを丁寧に伝え、ビズリーチの候補者の本音を探る

当社の要件にマッチした候補者の方はビズリーチのデータベースにたくさん登録されている一方で、現在の勤務地や希望勤務地が関東圏や静岡以外の東海圏というケースも非常に多くあります。しかし、その条件を見て諦めるのではなく、「オファーをしてみたら、静岡に来てくれるかもしれない」という思いでアプローチをするようにしています。また、候補者を探す際や、県外の候補者にアプローチする際には、随時ビズリーチのコンサルタントにアドバイスをもらいながら試行錯誤してきました。

ある候補者の方は、長野県にお住まいだったのですが、「高速道路が開通して、お住まいの場所まで2時間になりましたよ」とお伝えしたところ、「平日は静岡で働いて、休日に長野へ帰るスタイルなら無理なく働けるかもしれない」と検討してくれました。このように私が直接話してみると、候補者の方が意外と柔軟に考えてくださるケースもあるものです。

ビズリーチに登録されている候補者はキャリアアップ志向が強いため、条件面だけでなく、自身のやりたいことと転職先でできることのマッチング度合いを非常に重視されている印象があります。だからこそ、企業から候補者の方に求める役割を丁寧に伝えることが大事ではないでしょうか。仕事の話だけではなく、趣味のことや家族のことについてもたくさん話すことで、候補者の方の本音を探るようにもしています。

企業は人がすべて。社員と社員の家族が安心して働ける会社でありたい

今後も少子高齢化が進み、工場の自動化のニーズがより高まってくると予想されますので、当社としては市場やお客様からの要求に対して迅速に応えられる体制を持続していきたいです。そして、既存の軸となる事業を成長させつつ、新しいことにも取り組んでいこうと思っています。

また、数値面の目標としては、創業当時から売り上げ50億円、営業利益5億円を目指しています。現在は海外の法人社員も含め140名程度で売り上げ36億円をあげているので、目標達成に向けて今後さらに社員を増やしていく予定です。一方で、「全社員の顔や名前を覚えられる規模の会社でありたい」という私のポリシーもあるため、160名くらいの規模で目標達成を目指していきたいと考えています。

「経営者の私にとっての一番の仕事は、社員と社員の家族が安心して働ける会社をつくること」だという気持ちで、これまでも経営をしてきました。企業は人がすべてです。また、人はきっかけさえあれば飛躍的に成長を遂げられますし、一人が数人分にも値するような大きなパワーを発揮してくれるケースもあります。今後も、当社の目指す方向性に共感してくれる仲間を採用で集めていきながら、理想の組織を追求していきたいです。

【所属・役職等は制作時点のものとなります】

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