地域にゆかりのない部長職を2名採用。
四国の約50名の企業が実施した、誠実な採用活動とは
管理部部長/中平 雄一様
株式会社デンカシンキ
インフラ・交通母集団形成/母集団の質/地方の採用
51-500名
管理部部長/中平 雄一様
ビズリーチ導入の背景と効果
- ビズリーチを選んだ理由
- 事業領域拡大のために管理職の採用が急務で、エリアにとらわれず魅力的な候補者にアプローチできる手法を探していたため
- 導入前の課題
- ・メンバー層の中から優秀な人材を管理職に登用してきたが、それだけでは企業の成長スピードに追いつけなくなった
・本社のある四国は転職検討者の数が少なく、どうしても優秀な人材の競争率が高くなってしまっていたため、地域を超えて候補者にアプローチする必要性があった
- 導入後の効果
- ・事業成長のために候補者の方が必要である理由と自社の魅力を誠実に伝えたところ、2名の部長職の採用に成功
エリアにとらわれず管理職を採用できる方法を模索していた
当社は愛媛県松山市に本社を置き、産業用・家庭用の太陽光発電システムの設計・施工・メンテナンスを手掛けている、従業員50名ほどの中小企業です。大規模太陽光発電所を建設して全量を電力会社に販売した実績などをもち、近年では売電事業にも積極的に取り組んでいます。また、「住宅用太陽光発電システム」の普及を目指し、いち早く「フリーソーラーPROJECT」という太陽光発電システム完全無料設置プロジェクトも展開してきました。
「商品展開や事業領域を広げてきたため、メンバー層と部長職のどちらも人材不足の課題を抱えていました。以前の採用手法は掲載料の低い地方求人誌がメインでしたが、四国で優秀な方を見つけて採用しようとすると、どうしても倍率が高くなってしまいます。そこで、関東など他地域からも採用するにはインターネットを活用するしかないと考え、求人媒体を使って採用活動を始めるようになりました。
メンバー層はある程度順調に採用できていたので、採用したメンバーの中で突出した能力のある者を部長職に据えようという方針でした。しかし、抜てきできる者が育つのを待っているだけでは会社の成長速度に追いつけなかったのです。事業拡大を支える部長職を採用する必要性を感じていました。
そんなとき、最適な採用手法として社員が推薦してくれたのがビズリーチでした。営業の方の説明を聞いて、候補者の方に直接アプローチできる点に魅力を感じ、また、スピーディーに採用成功できそうなサービスだと期待できたため導入を決めました。
四国の地にゆかりのない、優秀な候補者からのたくさんの応募
候補者の方とお話しするなかでは、採用におけるミスマッチが生まれないよう、正直に当社の現状や今の課題をお伝えするようにしました。代表の私から直接、当社が目指すビジョン、なぜ候補者の方の力を必要としているのかを伝えるなど、企業としての誠意を見せるように心掛けました。
結果、ビズリーチ経由で3名を採用できました。新しい人材が仲間に加わると、やはり組織は活性化します。社員が刺激を受けることはもちろん、当社にこれまでなかった営業手法などを持ち込んでくれるため、私自身としても勉強になっています。
今回のビズリーチを通じた管理職の採用において、四国の地域にゆかりがあるかどうかや業界経験は採用基準として必須としませんでした。業界経験をお持ちの方に早く業務理解をしていただけることは間違いありませんが、営業スキルなど求めるポジションの基礎能力をお持ちの方なら、業界が変わってもご活躍いただけると思ったからです。
結果、ビズリーチを通じてたくさんの優秀な候補者の方とコンタクトが取れたため、うれしいことにほぼ毎日、優秀な候補者との面接があり、忙しくさせていただきました。候補者の方の中には、首都圏など四国以外のエリアから応募してくださった方が多くいました。
実際に営業部長として入社した社員は、業界の経験こそなかったものの、これまでに飲料メーカーや大手ゼネコンを対象とした営業経験をお持ちでした。今回求めていたポジションは法人営業の部長職だったので、経歴的にはぴったりでしたし、面接でお話を伺って人柄を知れば知るほど人付き合いにたけた信頼できる方だという印象が深まったので、採用を決めました。
先入観を持たず候補者に向き合い、スピーディーな対応を心掛ける
ビズリーチを運用するうえでは3点を意識しました。まず、希望勤務地が四国以外の方でも、魅力的な候補者の方を見つけたら積極的にアプローチすることです。四国は人材採用における競争率が高いですし、以前から当社は全国で採用を進めてきたこともあり、抵抗や不安はありませんでした。将来の幹部候補となる管理職を募集しているとうたい、「地方の小さな会社を、あなたの力によって大きくしたい」といった内容をアピールするなど、響くスカウト文を作ろうと試行錯誤しました。
2点目に、先入観を持たずさまざまな方に会ってみることです。たとえば、転職回数が多い候補者の方を見ると、一般的には「当社で長く働いてほしいけれど、すぐ他社に移られるかもしれない」と不安に思ってアプローチを控えるかもしれません。ですが、当社は「転職経験が豊富ということは、それだけスキルや経験の幅が広いから、当社でもその力を役立ててくれるはず」と捉え、まずはお話しする機会を持つようにしました。
3点目は、スピーディーに候補者の方への対応を行うことです。連絡や質問をいただいたらなるべく早く、遅くとも1営業日以内に返信するようにしました。当社の対応に不信感を持って、候補者の方が選考の途中で離脱することは絶対に避けようと思っていたからです。
思いと魅力をきちんと伝えられれば、地方の中小企業にも優秀な候補者は応募してくれる
運用するうえで、ビズリーチのコンサルタントの方が使い方や候補者対応のアドバイスなどをサポートしてくださったので、トラブルなく円滑に進められました。私は総務・人事担当であり、かつビズリーチの運用を開始した2020年秋ごろは通常の業務も忙しかったため、採用に割ける時間は全体の4割ほどと大変な状況でした。しかし、このサポートがあったおかげで、ビズリーチの運用のための限られた時間を有効に活用でき、それが採用成功を実現できた大きな要因の一つだと感じています。
また、2次面接以降、代表が直接会ってお話しする場を設けたことは良かったかなと思います。やはりダイレクトに会社の思い、経営者の思いを伝えられます。首都圏の大企業などでは直接代表と話せる機会は少ないようで、候補者の方に喜んでいただけました。また、エネルギー業界への注目度が高まっていることもあり、エリアを超えて優れたスキルや経験を持つ方からの応募もたくさんいただき、驚きました。自社の魅力をきちんと伝えたうえで、将来的な成長のためにその人の力が必要だときちんと伝えることができれば、地方の中小企業でも目を向けていただけるチャンスは十分あると思います。
「脱炭素社会実現」が叫ばれたり、電気自動車と組み合わせた製品の開発が加速していたりと、太陽光やエネルギー業界を取り巻く動きはめまぐるしく変わっています。既存事業を今まで以上に勢いづけていかなければならないのはもちろん、これまでの常識や業界内の知識だけで勝負できる時代ではなくなってきているので、今後も、「同じ業界の経験がないといけない」というような思いを捨て、転職市場をサーチしていきながらさまざまなバックグラウンドをお持ちの方と接点を持ち、今後の採用を進めていきたいです。
【所属・役職等は制作時点のものとなります】