1年半で中核人材8名を採用。
岩手県の医療法人に「移住してでも入りたい」人材を呼び込めた理由

1年半で中核人材8名を採用。岩手県の医療法人に「移住してでも入りたい」人材を呼び込めた理由
法人本部長兼運営部長/臼井 正夫様
医療法人勝久会

医療法人勝久会

 メディカル
 母集団形成/地方の採用
 51-500名
 岩手県
1年半で中核人材8名を採用。岩手県の医療法人に「移住してでも入りたい」人材を呼び込めた理由
法人本部長兼運営部長/臼井 正夫様
岩手県大船渡市・陸前高田市にある医療法人。1976年に全国に先駆けて透析患者の無料送迎をおこなう「地ノ森クリニック」を開院し、1990年に医療法人を設立。その後、サービスを訪問看護や介護にも拡充し、現在は16の医療・介護事業所を運営し、医療・介護・在宅サービスを通じて、地域の医療・介護を総合的に支えている。

ビズリーチ導入の背景と効果

ビズリーチを選んだ理由
・法人の体制変更により、専門性と経験のある管理職を複数採用する必要があった
・担当者による丁寧な伴走支援
導入前の課題
・人口減少や少子高齢化の進行が著しい地域のため、人材確保の難しさを感じていた
・従来の求人媒体や人材紹介だけでは、求める人材との出会いが非常に限られていた
・採用した管理職と在籍スタッフに摩擦が生じないか心配があった
導入後の効果
・1年半で8名の中核人材を採用。その多くが県外からの移住者
・採用人材の活躍が、組織全体の成長やサービス向上を後押し
・経営層が「採用は人を補う手段ではなく、経営戦略」という認識を持てた

地域の医療・介護を守るために組織体制を見直し

当法人は、岩手県の大船渡市・陸前高田市にある医療法人です。1976年に透析患者の無料送迎をおこなう「地ノ森クリニック」を開院したことに始まり、現在は16の医療・介護事業所を運営し、医療・介護・在宅サービスを通じて、地域の医療・介護を総合的に支えています。

大船渡市・陸前高田市は、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた地域です。まちは着実に復興を続けていますが、一方で少子高齢化や生産年齢人口の減少は著しく、地域の医療・介護を支える人材の確保が年々難しくなっていることを痛感しています。

そんななか、組織の体制変更によって複数の管理職を採用する必要が生じました。求めていたのは、医療・介護の現場で経験を積み、いま在籍しているスタッフを適正に評価できる人材です。いくらビズリーチとはいえ、ただでさえ人の少ないこの地域でそんな人材を何人も採用できるのだろうかと、最初は不安がありました。

2025年1月のビズリーチ導入当初は、スカウト型の採用サービスに慣れておらず戸惑う部分もありましたが、スカウトの考え方、候補者とのコミュニケーションの取り方、ケースごとの対応方法などを、ビズリーチの担当者が一つ一つ丁寧にアドバイスしてくださりました。その甲斐があって、1年半で看護師や理学療法士、作業療法士など8名もの中核人材の採用に成功。しかも、そのほとんどが県外からの移住者です。一般的に、移住を伴う転職は難度が高いとされているため、この結果には驚くとともにとても嬉しかったです。

職場見学時には生活エリアの案内まで。法人としてではなく“地域で”採用

私たちは半世紀にわたり、地域の医療・介護を担ってきました。それを支えてきたスタッフ一人一人が、当法人の大切な財産です。だからこそ地域のインフラを今後も守り続けるために、人事評価制度の見直しや管理職育成などが必要だと考え、採用を「人手不足を補う手段ではなく、今いる職員が成長できる環境づくりを進めるためのもの」と考えるところからスタートしました。

仕事は人生の多くの時間を占めるため、組織づくりには「同じ方向を向いて歩んでいけるか」が最も大切だと思っています。とくに地方の医療・介護は、他の病院や施設、医師会や行政と密に連携しなければ成り立ちません。そのため、外部と連携するのが苦にならない方、実直な方、人が好きな方に来ていただきたいという思いがありました。

そこで、プロフィールシートを見る際に経歴以上に意識したのが、自己PR欄でした。これまで何をしてきたのか、どんなことを考えて、今後どんなふうに生きていきたいのか。これらを自分の言葉で書いており、価値観を共有できそうな方にスカウトを送りました。ビズリーチのシステムには候補者へのメッセージをAIでカスタマイズする機能もありますが、私たちは自分の言葉で伝えたいと思い、拙い文章ながらも時間をかけてやり取りを続けていきました。

候補者のほとんどが県外在住のため、最初の面談はオンラインでおこないます。最終的に決めていただくのは現地に来てもらってからなので、オンラインでは文字通り「カジュアル面談」。採用につながる方とは、最初の面談から笑い合っていることが多かったです。互いに感触が良かった方には、実際に大船渡・陸前高田に来ていただきます。当法人の主な施設をいくつか案内し、その際に現場で働くスタッフとも話していただきます。

職場の見学・案内は当然ですが、県外在住者の採用となると移住を伴うわけですから、地域の飲食店や、お酒を飲む方には酒蔵やクラフトビール工房、希望があれば釣りスポットやキャンプ場にも案内します。地方は都会と比較して、どうしても仕事と生活の場が近接しやすくなります。また、今もときどき地震がありますし、津波警報が出れば避難が必要となる地域です。そういった地域の特性や復興の取り組みも含めて、ここでの暮らしをイメージしてもらえるように心がけています。候補者には「仕事だけではなく、ここでの生活も楽しみにして来てもらえれば」と話していますし、ご家族と一緒に見学に来られる方もいます。その際、地域のみなさんが温かく協力してくれるのはありがたいことです。当法人というよりも、地域全体で採用をしているような感覚があります。

地方医療・介護のノウハウを、ビズリーチとともに他の地方に広めたい

このような採用活動を経て当法人に入職してくれる人たちは、地域医療に携わりたい人、多職種の連携を楽しいと思える人、実直で人が好きな人が多いと感じます。東日本大震災のときに応援ナースとして駆けつけて地域の温かさを感じたから、という人もいます。また、地方は仕事の裁量権が大きくなりやすく、自分の考えや思いが施策に反映されやすい面もあります。そのため自分が学んできたことを生かすべく、キャリアの集大成として来られる人もいます。暮らしの面でも、こちらに来てから釣りに夢中になったり、利用者さんやその家族と親しくなったりなど、この土地になじんでくれていると感じます。

このように本当に素晴らしい人たちが入ってきてくれたおかげで、以前から在籍するスタッフの成長も著しく、組織全体が活気づいてきました。一般的には管理職を外部から迎える場合、緊張が生じるイメージがありますが、その心配は杞憂でした。こうした成果が評価され、限られたリソースで事業成長を実現した企業に贈られる、ビズリーチの「HR IMPACT AWARD 2026」を受賞できました。

ビズリーチという優れたプラットフォーム、担当者によるきめ細かな伴走支援、そして私たち自身が本気で採用に向き合ったことこの3つが重なったことが、今回の採用が成功した最大の要因だと感じています。経営層と現場が「どのような組織を目指したいか」を共有する機会が増え、採用を「地域の医療・介護を未来につないでいくための経営戦略」だと認識できたことは、地域全体の活力に大きく寄与するでしょう。

今後は、私たちがこれまで培ってきた地方医療・介護モデルのノウハウを、同じ課題に取り組んでいる他の地域に広げていきたいと考えています。そのためにもビズリーチには、単なる採用サービスではなく、医療・介護の未来をともに考えるパートナーであってほしいと期待しています。

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