ヘリコプターやビジネスジェットというニッチな領域で、人材紹介会社経由では出会えなかった希少な人材にアプローチ。 ビズリーチ主催のセミナーに経営幹部が参加してから、社内の採用機運に高まりも
(右)業務部 室長補佐/岡田 翼様
三井物産エアロスペース株式会社
商社母集団形成/母集団の質
51-500名
(右)業務部 室長補佐/岡田 翼様
ビズリーチ導入の背景と効果
- ビズリーチを選んだ理由
- 人材紹介会社や求人広告では、部門の求める高い水準を満たす人材になかなか出会えないなかで、スカウトシステムに興味を持ったため
- 導入前の課題
- ・航空・防衛という高い専門性が求められる業界で、営業力・語学力・コミュニケーション力が一定の水準を満たす人材に出会えなかった
- 導入後の効果
- ・人材データベースにより、採用市場にいる人材が把握でき、部門とも協議して要件の出し方などが工夫できるようになった
・人材紹介会社や求人広告ではリーチできなかった層と接点を持つことができた
・ビズリーチ主催のセミナーから人事担当役員までもが刺激を受け、社内での採用活動への理解が深まった
TOEIC800点以上で、航空業界での営業実績があり、コミュニケーションに優れた人……厳しい要件に合う人材をデータベースで可視化し、部門と調整しながら現実的に再定義
当社の従業員数は約100人。キャリア採用の多くは退職者・人事異動の補充で、あとは業績好調な部門における陣容強化などにより、年間で5~10人を採用しています。ビズリーチ・ダイレクトの導入は、2016年秋のこと。当時の採用は、ほぼ人材紹介会社からで、母集団が小さい場合には求人広告も併用しましたが、採用において売り手市場化が進むなか、お会いできる方の質と量に課題がありました。
専門商社である当社において、部門が求める人材は、営業力や語学力、コミュニケーション力、業界経験において相応のレベルを求めます。マッチする候補者が仮に商社志望であっても、まず検討されるのは総合商社ですし、語学力に長けた方は外資系も同時に検討されるため、過去には待遇面で他社に及ばず辞退されてしまうこともありました。また、紹介された方のなかには、求める基準には物足りない方も少なくなかったため、直接優秀層にアプローチできるスカウトシステムに興味を持ったのです。
実際にビズリーチ・ダイレクトを導入して感じたのは、転職市場にいらっしゃる方たちの経歴の幅広さです。これまで当社では接触もできなかった人材層の中身がわかったとでもいいましょうか。また、当社が求めるような人材がどれだけ転職市場に存在するかが可視化できたことが大きかったです。人材紹介会社からも「要件を全て満たす人材は10万人に1人ですよ」といわれてきましたが、データベースを検索してみると確かに希少であることが確認できました。そこで、採用部門の部長と一緒に希望の要件を確認しながら見るようにしたところ、転職市場の実情への理解を得られました。すると、その場で求人要件を緩和できる部分を相談でき、それ以外でもマッチしそうな人材について一緒に考えられるようになったことが、採用を進めるうえでよかったですね。
これまでは出会えなかった、総合商社や大手メーカーの在籍者・海外駐在員とも接点が持て、300人と面談
導入して約2年、スカウト経由で300人ほどとお会いし、営業職で理想的な方2名の採用に至りました。人材要件から多少外れていても、良さそうな方には速やかにスカウトを送った成果だったと思います。これにはビズリーチ・ダイレクトの、こちらで登録したキーワードを含む新規登録者の情報が毎日定時にメール配信されるサービスが役立ちました。「航空機」「エンジン」「セキュリティ」や資格、会社名など、多いときには10種類ほどのキーワードを入れ、その条件で候補に挙がってきた方で良さそうに思えたら、その場でスカウトを送っていました。
スピード感は重要です。候補者の方にスカウトが100通たまってから100分の1で開いてもらうよりも、1分の1でホットな時に会社を知ってもらえるのは大きいと感じます。実際に入社した1人は、最初に届いたスカウトが当社からだったと言っています。
そうやってお会いできた候補者の方の質も、たいへん優秀です。人材紹介会社からは、総合商社の経歴を持つ方をご紹介いただいたことは皆無に近いですが、ビズリーチ・ダイレクトでは何人もお会いすることができました。日本を代表する大手メーカーの在籍者や海外駐在員も、既存チャネルではではなかなかアプローチできなかった層でした。
また、当社の事業はヘリコプターやビジネスジェット、航空エンジン部材、防衛装備品の輸入販売というニッチなものですが、三井物産グループの安定感に加えて、商材の特殊性や社会貢献性の高さもあり、アプローチができた方には比較的興味を持って頂ける手応えを感じています。多くの商社で扱うのは中間材や原材料が多いですが、当社で扱うのは最終製品が多く、それが災害救助や国防に貢献するものです。顧客には官公庁も多いため、業績も景気に左右されない強さがあります。ただ、当社の求める優秀層は希望年収も高い方々です。その条件を二の次にしても選んでいただくには、当社の魅力を、臨場感を持って訴えていく必要があります。人材紹介会社を経由してでは、リアリティを持ってが難しいのです伝えてもらうのが、ダイレクトにアプローチできるから、候補者に生の魅力を伝えていけると考えています。
ビズリーチ主催のトップセミナーに人事担当役員も参加。リアルな採用の最前線が理解され、社内の協力体制がひときわ強固に
システムの画面構成も、ビズリーチ・ダイレクトはシンプルでわかりやすいですね。他社のシステムでは人材紹介や求人広告の機能が混在するなどして、やりたい作業にたどり着くのに手間取りました。ビズリーチ・ダイレクトでは、メールのひな型を保存できたり、検索結果の一覧も見やすかったりと使いやすいです。採用案件が数件並行することも多いので、ストレスなく作業に集中できるのはありがたいです。
そして、フル活用しているのが、ビズリーチ主催のイベントです。南社長のセミナーには、役員を含む人事部門幹部と参加しました。そこで採用の最前線を感じ、知ってもらえたことで、その後、採用担当者からの提案意図が経営陣にも理解を得やすくなったのを感じます。候補者との会食の決裁もよりスムーズになりましたし、スカウトに担当役員の名前も加えたり、地方在住の内定者とのフォロー電話に担当役員にサプライズで出てもらったりといった仕掛けにも協力してもらいました。また、「リファーラル採用」についても経営会議や部長会議の場で共有され、管理職のみですが取り組みが始まっています。
担当者レベルでは、10~20人参加の勉強会に刺激を受けています。他社事例が参考になるのに加え、他の参加者の方々の実績を伺うことで当社の採用活動状況を客観的に評価できてもいます。一般の採用セミナーは200人などと大規模で、登壇者の話を遠くから聴講するだけですが、ビズリーチの勉強会では参加者同士がコミュニケーションする時間があり、登壇者ともセミナー後の会食でじっくりお話でき、貴重な機会になっていますね。今後はさらに、スカウトの消化率を目標に設定するなど、ブラッシュアップしていきたいです。ダイレクトリクルーティングでは、担当者のがんばりに応じて採用活動も活性化していくもの。まだまだやり切れていないので、突き詰めていきます。将来的には、各営業部門にさらに採用活動に参加してもらうことなども検討できれば面白いですね。