企業変革に欠かせなかったキャリア採用 最初の一歩は「採用担当者の採用」から

「採用担当者の採用」から取り組んだ、キャリア採用の強化

弊社は、1930年創業のバルブメーカーです。多種多様なバルブメーカーの中でも、船舶や発電所、製鉄、化学などの産業分野におけるプロフェッショナルメーカーとして業界では認知されています。主力製品は船舶用機器で、船体の傾きを防いでバランスを安定させ、船舶の安全運航を支える役割を果たすバルブなどを製造しており、日本で約95％のシェアを獲得しています。

業界トップクラスのシェアを獲得して、安定した売り上げを挙げてきた弊社ですが、実は業績は横ばいで、継続的な売り上げの拡大ができているわけではありませんでした。この状況に危機感を感じて、新たな事業の柱を作り、全社の変革に取り組む機運が社内に生まれていました。しかし、アイデアはあっても、それを具現化できる経験やスキルを持った人材が不足していました。そのため、キャリア採用を強化することに決めました。

もともと新卒採用でスカウト型サービスを活用し、手応えを感じていたため、キャリア採用でもビズリーチのようなサービスを活用したいと考えていました。しかし、こうしたツールやキャリア採用に十分な知見を持つメンバーがいませんでした。そこで、まずは「採用担当者の採用」を実施することに。人材業界やメーカーでの採用担当者の経験があり、採用ツールに詳しい神を採用し、キャリア採用を任せることにしたのです。

神が入社してからは、キャリア採用の全てが変わっていき、現在は社長を含む経営層と神とで全社の採用戦略を練り、各部門からヒアリングした採用要望をもとに、優先順位付けを行って採用活動に取り組んでいます。人事主導で採用するため、現場とのミスマッチが起こらないよう、各部門と丁寧に採用要件などをすり合わせることを大事にしています。弊社は同じ敷地内に工場もあるため、ときには工場に足を運んで業務内容を詳しくヒアリングすることもあります。また、ビズリーチで対象者を検索し、ピックアップした候補者を現場に紹介して、採用要件に適合しているかどうかのフィードバックも継続的に受けています。

「期待」と「やりがい」を明確にして候補者にアプローチ

ビズリーチを利用して驚いたことは、登録者に魅力的な経歴や経験を持つ方が多く、どのポジションにおいても「当社が採用したい人材」に出会えることです。人材紹介会社経由でキャリア採用をしていると、こちらがお伝えした要件がうまく伝わり切らず、要件に合わない方をご紹介されるケースが頻繁にあります。そういったミスマッチが生じることに悩んでいたため、「採用要件にぴったり合う方に多く出会えること」はビズリーチの大きな魅力だと感じています。スカウトへの返信率が非常に高いことにも驚きました。ビズリーチに登録されている方は、アクティブに転職活動をされていたり、「魅力的な機会があればキャリアチェンジを」と考えたりする方が多いのだと感じました。

また、キーワードを入れてピンポイントで検索ができる点は、新規事業に携わってくれるメンバーの採用に非常に役立ちました。以前は、特定の領域に専門性を持った人材の採用を進めたくても、新規事業関連のキーワードは求人情報に掲載できないという悩みがありました。一方、ビズリーチであれば、われわれがそのキーワードを入力して検索することで、該当領域の経験を持つ方を見つけて、直接アプローチができます。

また、面談や面接に進んでいただいた方に必ず伝えているのは、「変革を率いてほしい」というメッセージです。弊社は創業から90年以上が経過し、今後も100年、200年と長く続く会社を目指していますが、今と同じ事業や業務の進め方を続けているだけでは発展はありません。だからこそ、「今このタイミングで、さまざまな領域で変革を進めるためにキャリア採用を強化している」ということや、「長年変わっていないこともたくさんあるからこそ、あなたの経験を生かして、ぜひ変革へ導いてほしい」というメッセージを伝えてきました。

ビズリーチを通じてお会いする候補者の大半、とりわけプロフェッショナルな能力を持つ方は、「自分がこの会社に入ることで、どのような価値を提供できるか」や「どれほどのやりがいがありそうか」といった点を重視されているように感じます。だからこそ、「これまでの経験を生かして、改善や改革ができる点がたくさんありそう」と入社を決めてくれた人が多く、弊社より高年収でのオファーが大企業からあったなかでも「やりがい」を軸に弊社を選んでくれた人もいました。

「ビズリーチは、採用したい人材にいち早く出会うための近道」

ビズリーチ経由で20名以上の人材採用に成功しましたが、彼らはそれぞれのポジションで社内の変革や新しい挑戦を牽引してくれています。

たとえば、資材調達部長や品質保証部長は変革プランをレポートにまとめて経営層に提示してくれましたし、IT部門と情報システム部門の課長は、老朽化したシステムの入れ替えを次々と進め、さらに現在は大規模なシステムの移行プロジェクトを主導しています。また、解析領域のスペシャリストは、液化水素用のバルブを開発して製品化に導くなど、新規事業領域で活躍しています。

加えて、ビズリーチ経由で採用した技術者が、同じテーマを研究している知り合いに声を掛けてリファーラル採用に至ったケースもあるなど、ビズリーチを起点にキャリア採用の好循環も生まれています。今後も、第二新卒や中堅者層の採用を強化して各部署の年齢構成のバランスを整えたり、設計や加工の領域で外国人採用を強化したりしていきたいです。

現状は「キャリア採用は、ほぼビズリーチ一択」という状態ですし、ビズリーチなしでの採用活動は難しいと思っています。ビズリーチは、CMなどの広告活動にも注力していて、ビジネスパーソンなら誰もが耳にしたことのあるサービスになっているからか、ぜひお会いしたいと思う会員の登録者数もどんどん増えていると感じます。サービスとして日々パワーアップしている印象を受けており、われわれユーザーにとっては心強い限りです。

企業が能動的に実行する採用活動であるダイレクトリクルーティングは、もはや多くの企業のキャリア採用において主流になっていますが、そのなかでもやはり直接候補者を探してスカウトを送るスカウト型サービスは、企業側の熱意も伝わりやすいように感じます。もちろん、候補者を検索したり、スカウト文を考えたりする作業に時間が掛かるのも事実です。しかし、「採用したい人材にいち早く出会うための近道」であるビズリーチを、活用しない手はないと思います。

※所属・役職等は制作時点のものとなります。